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報連相の身につけ方

私は社内ではEMとして、プロジェクトではエンジニアとしてさまざまな人と関わってきましたが、報連相が不足してる人はいても、報連相が過剰な人は見たことがありません。
今回はなぜ報連相が不足するのか、報連相を身につけるためにとにかく報連相を実践してみようということについて話します。

なぜ報連相は不足するのか

まずは報連相が不足している例をいくつか挙げてみます。

  • 自身の責任領域を拡大解釈しており、必要な報告が不足していた
  • 実装者同士のコミュニケーション(連絡)が不十分で、作業の重複や手戻りが発生した
  • 複雑な実装仕様について相談せず一人で悩んだ上解決したが、それが要因で全体のスケジュールに遅延が発生した


このように報連相が不足していると感じるタイミングと理由はさまざまですが、共通して言えるのは、実行者が責任者が報連相を受けたいタイミングと理由、報連相することによる効果としないことによるリスクを想定できていないということです。そしてたいていの場合、実行者本人は報連相が不足していることに気づいておらず、問題が発生する要因が報連相不足にあることを理解していません。

優秀な人ほど報連相できる

報連相というと例えば「新入社員が業務に慣れるまで必要なこと」というイメージがあるかもしれません。しかし実際には、仕事を円滑に進めるために日常的に必要なものであり、そのタイミングを見極める必要があります。

優秀な人はおそらく以下のような観点で報連相を行います。

  • 自身の責任領域以上の内容だと判断し、責任者に事前に確認を取ってから仕事を進めた
  • 他の実装者の開発内容や進捗を把握しており、作業の重複が起こる可能性を考慮してコミュニケーションを取った
  • スケジュールに余裕がないので、自身のスキル以上の実装仕様だと判断し、アサインの変更を相談した


これらに共通しているのは、仕事の背景や他メンバーのことなど視座を高く持ち、適切なタイミングで報連相が必要かどうかの判断をしているということです。
逆にいうと視座が低くリスクを想定できないと、そもそも報連相が必要かもしれないという思考にすらならないということです。これが報連相が不足することの主な要因です。

リモートワークの影響

またリモートワークは報連相の頻度を減少させうると考えています。
弊社はオンラインコミュニケーションツールを積極的に導入していますが、それでもリアルコミュニケーションと比較するとコミュニケーションのハードルが上がります。
この少しの差が「他のメンバーの進捗を確認しづらい」「これくらいなら自分で進めても良いかな」という状態を生み出し、報連相が滞る要因になります。

報連相はとにかく実践してみること


報連相ができるようになるためには、とにかく報連相を実践することです。
「この状況ではこのように考えるんだ」「そういうリスクもあるのか」「そこまで先のことを見据えているのか」というように、今の自分にはない知識や考え方に触れることで報連相に必要な視座の高さが身についていきます。つまり報連相を実践するというのは自己成長する機会を自身で設けているということになり、反対に報連相をさぼると自己成長の機会を損失しているということになります。

リモートワークには報連相の頻度を減少させうる特性もあるので、最初は少し過剰に報連相してみる意識を持つと良いでしょう。