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Webサイトのチェック体制について、一部をご紹介

はじめに

以前投稿した「Webサイト制作の制作フェーズにおけるクオリティ向上のための3つのポイント」では、Webサイト制作において品質(クオリティ)を確保することは非常に重要であることをお伝えしました。
今回はFLATのチェック体制にフォーカスを当て、どのようにサイトの品質を保っているのかをお伝えしていきたいと思います。

チェックフローについて

まず、FLATで設けているチェックフローをご紹介します。
適切なチェックフローを設けることで、サイトの品質を保ちつつ、効率良く制作を進めることができます。

FLATでは、Webサイト制作の各段階において、以下のチェックフローを設けています。

1. 制作エンジニアによる自己チェック(制作者チェック)
制作エンジニアが自身の作業の見直しをし、デザイン仕様の誤りや漏れがないかを確認します。例えば、コードの構文エラーや、各ブラウザでのデザイン表示崩れなどの確認です。

2. 第三者によるデザイン再現・動作検証チェック(Wチェック)
客観的な視点でのチェックを行うため、別のエンジニアがチェックを実施します。特に第一のチェックで見逃されがちなユーザビリティの問題や動作チェックなどを詳細に確認し、「サイトが本番公開できる状態であるか」確認を行います。

3. 納品前の最終チェック(クオリティチェック)
納品前には全体のコンテンツと機能を最終確認します。このチェックでは、クライアントの要求事項(案件仕様)が全て満たされているかの確認や、ユーザー目線での最終的な動作検証を中心に行います。

4. 本番公開後チェック(公開後チェック)
納品されたコードが正しく反映されているか表示確認を行います。

チェック項目について

また、上記のチェックフローではそれぞれチェック項目を設けており、チェック項目は大きく分けて以下のとおりです。

  • デザイン再現性チェック
  • レスポンシブ動作チェック
  • UI操作実行チェック
  • 動的コンテンツによる表示崩れチェック
  • 実機動作チェック
  • 各ブラウザ検証チェック
  • テキスト・画像反映チェック
  • meta情報チェック

この項目からさらに細分化していき、プロジェクトごとにも項目の内容は変わります。
このように細かくチェック項目を設けて属人化を防ぎ、エンジニア・ディレクター・プロジェクトマネージャーなど、チーム全員が一丸となって品質向上に努めることで、クライアントにとっても、市場にとっても価値あるサイトを提供していきます。
そして、クオリティの高いWebサイトを制作するためには、上述したチェックフローの徹底はもちろん、制作に関わる全員が案件に対する理解を深めることが必要となります。

チェックの課題点

しかしながら、現在チェック項目が40項目にも及ぶため、チェック作業に多くの時間を要することが課題となっています。
チェック項目が多すぎると、本来重要な項目が見逃される可能性もあるため、チェック項目の見直しや自動化ツールの導入を積極的に行っていく必要があります。
今後も技術の進化に合わせてチェックフローをアップデートし、効率的で効果的な制作フローを整えていくことが重要です。

おわりに

今回はFLATで行っているチェック体制の一部をご紹介しました。
今回ご紹介したチェックフローのほかにも、FLATではコードレビューやJavaScriptクオリティチェック、CMS構築チェックなどコード内部のチェックも行っています。
引き続き、全ての案件で一貫したクオリティを保つことができるよう、今後もチェック体制を整えていきますので、どうぞよろしくお願いいたします。